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教師であり実用の父(アンリ・ルベーグ)

やはりルベーグ氏は素晴らしい。教師として、「実用」とその「未来」を教育する。

 

かれは起源の問題を純粋数学や数理論理学ではなく、「量の測度」という「応用数学」に置く。つまり応用の出発点に、経験から得られた人類の全知識が流れ込んだ、と考えるのである。

それは量を利用して、数の概念を導入したことにある。つまり「数」と呼ぶものを、限りない操作系列の完全なる報告、あるいは結果と見なす一つの「記号」として創造したのである。

 

ルベーグ氏は「数えること」をこう説明する。

『幼い子供にキャンデーを一つ自分に取り、そして二人の兄弟にも持って行きなさいと言うと、まずは自分の分を一つ取り、それから弟のところに一つ持って行き、引き返してもう一つを取って兄のところ持って行く。未開種族の中で行われた調査も、この仮説を確証している。しかしもう少し子供が成長すると、そんな往き来のムダは避けて、自分の分、弟の分、兄の分と言いながら、キャンデーを過不足なく同時に三つ取るであろう。これはすなわち二つの集団を一つの同じ標準的集団として、二つの集団を比較しようとすることで、ここで人ははじめて「数える」に到る。』

考える集団の異なるものを一つあて、心のなかで結びつける。そして呼び上げられた最後の数が、その集団の数である。そしてここまで理解した自分の子供たちを、私なら十分誇りに思うであろう。

         ”メリー・クリスマス” 神の恵みを

 

参考

新装版「量の測度」    アンリ・ルベーグ 著