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視覚の積み重ねとしての世界

言語で簡潔に世界を把握しようとすれば、物の対比で空間を大きくつくりだし、視覚的イメージの作用を使うことが、最も有効である事を蕪村は知っていた。

そこに来て本草学は世界を医学的に、実利的に見る眼を重ねた。それはやがて旅とともに博物思想の世界把握へ向かう。この「分類学」は絵の約束事にとらわれない伊能図を生む。そしてこの計測(徒歩)は視覚的な認識の蓄積を通して、「あらゆる処から見られた」物となる。

 

  ― 視覚の積み重ねを通して獲得されたものについて ー

 

参考

「風景画考」Ⅱ 風景の近代へ 世界への交感と侵犯    山梨俊夫 著

「言葉と物」人文科学の考古学     ミシェル・フーコー 著