正論

世界の喜び(世間浄眼品)

 

万有は相互に有力を因とし、無力を縁として相依り相助くる。

こうして宇宙は一変し、一塵一草も無限の生命と力を得て、万物は新しい生活に入った。

 

雑草とは、もともと耕地で作物に混じって生えてくる草のことであるが、もしそこが耕地でなければ、それは無意味に引き抜かれる民衆(雑草)ではなく、むしろ生命力にあふれ、力強い存在(野草)の意味であったであろうと考えられる。

 

己(為政者)のためだけに許される「正論」ではなく、底辺に生きる「民草」にも同時に与えられるべき正論はかならずある。

 

 

参考

新装版「現代意訳華厳経」     原田霊道 著

魯迅」野草と雑草         秋吉収 著