マネジメント

どうやって過程を活かし、結論にたどり着き、成果を上げたのか?

本書は別の部分でも秀逸である。

高い水準(ハードル)が要求される場では、単純な相関関係を示すだけでは不十分であった。したがって個人の高い能力こそ重要であり、マネージャーは重要ではない、という仮説の立証に挑戦すはめになることから話は始まる。

すべてのマネージャーが大差なく見えるのに、どうして優れたマネージャーが重要だという証拠はみつけられるのであろうか?

しかし多変量解析という統計手法は問題解決への展望を開く。「マネージャーの資質がごくわずかでも上昇するごとに、劇的な効果が表れる」ということが示されたからである。それはイノベーションやワーク・ライフ・バランス、キャリア開発など複数の分野で、社員により高い満足度をあたえた。そしてマネージャーは重要であるという真逆の結論にいたったのである。

こうして高い水準、高い能力が求められるということの定義そのものが劇的に変わる。

「できる社員」から「素晴らしい社員」へと押し上げる要因こそ、その能力であるということが、ここではじめて実証されたのである。

 

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参考

人工知能」機械といかに向き合うか         DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 編訳