能力の発見

能力は初めから人間に与えられていたものではない。最初に与えられていたのは神学的な「役割」である。役割論ゆえにそれは能力論的なものではなく、人格論的なものであった。神があいまいな最大の能力者であったからだ。その認識は悪しき支配に今もある。

能力は、それが記号論理学と数学基礎論から認識されてからの話である。数学的無限の抽象性は「関係の総体」を発見した。関係性は無限であり、関係性こそその無限をつくったからだ。そこには協働、「関係の平等」という濃度が含まれていたからだ。そしてそれがあらゆるものを乗り越える関係の総体となって現代(経済活動)にいたる。

個に能力はいまだ発見されていない。関係のなかにこそ能力は見られる。ゆえに私はあらゆる関係性にいまも注目し感謝している。