人格と精神

シェイクスピアはたぶん「大衆」を、大衆の「滑稽さ」を発見したのだ。

「世界の反対側でも間違いなく確実にねらった相手に被害をおよぼすものたち〔大衆〕が、ねらいをはずしてわが名を傷つけずに虚空を撃つように」・・・ハムレット

 

現代の大衆には「学歴」だけはあるから、「良い悪い」で人を評しない。所詮どんぐりの背比べだからだ。しかし大衆はあきらめない。今度はお互いを病気扱いして己の正しさを振りかざす。健常な精神は「自分」だけだと?

 

そしてこの病的な精神主義的風土は、「人格」をさらにさらに保証しないものに低下し続けている。

 

参考

「甦るシェイクスピア」没後四〇〇周年記念論集    日本シェイクスピア協会 編

「狂気の歴史」「精神医学の権力」     ミシェル・フーコー 著