偶然の形式(有限から無限まで)

プラトンには「主観性」が無い。これは共同体理念が先回りしているからだ。主観的自由の原理がないまま、ソクラテス風の個人的な会話や談話から、いきなり高い原理に持ち上げられる。ここにあるのは「偶然の形式」である。会話は個人を超えて共同体の理念に「近づく」という飛躍である。

アリストテレスはこの「偶然の形式」を、「自己を思考する思考」とし、「論理学」として整備して行き、それを主観ぬきの「実在の原理」として構想するのである。

ここには自分をも含めてしまう集合論(主客統合)の提示があり、それは「結合則」としての「線形演算」となり、やがて有限から無限までの拡張を獲得することになるのである。

 

参考 

河出文庫哲学史講義Ⅱ」 ヘーゲル 著

微分方程式」物理的発想の解析学  中西襄 著

ライプニッツ著作集Ⅰ「論理学」 ライプニッツ 著