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創造の7日間

ヒックス氏は「週」という「概念装置」を持ち込む。

週の中では「静学的」な枠組みが、週と週とのつながりの分析では「動学的」な枠組みを実現するからだ。これは入れ子となり、別物ではなく、一つの「場」の異なる機能の表れとなる。それゆえそれは、遠隔作用にみえながら近接作用として論理的に解釈されるのである。

ヒックス氏はこうし「創造の7日間」を通し、「労働問題」を研究して行く。ここから「景気循環」という波と、「休日」で機能する「産業連関」を浮き彫りにしてゆく。

また「週の要」である「休日」という区切りは、「遊休資産」と「不労所得」をヒントに、「資本と価値」の概念装置を生み、さらに「金融工学」は、こうした「企業サイクル」に合わせ登場し、「制度の経済学」(取引費用の経済学)を経て、「ゲーム理論」から「マッチング理論」(行動経済学)までの展開を見せるのである。ただこの間には「インフレと失業」があり、「税制効率性」としての「オークション問題」も様々に存在する。

 

参考

ノーベル経済学賞」天才たちから専門家たちへ  根井雅弘 著