隣接の始まり

朝鮮戦争の勃発により自衛権を否定した日本は、国連安保体制が機能しないなかで、特定国に日本の安全を委ねるほかなかった。

その特定国とは米国であり、基地貸与協定を結ぶことにより、国連安保から離脱せずに日本の安全保障を確保する方途を構想した。その結果がサンフランシスコでの「単独講和」であり、断じてソ連を含む「全面講和」でも「永世中立」でもなかった。そして独立には「通商国家の実現」が必要であり外資導入のその相手は米国であった。

ある意味これは地政学である。ヨーロッパ諸国が隣接国にしか興味がないのは現在でも同じである。

 

参考

「戦後日本首相の外交思想」吉田茂から小泉純一郎まで    増田弘 編著