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法の支配と客観の現在

オバマ氏は法の人である。全ては「事前のルールの下」でなければならない。

TPPもその一つだ。もしアジアやASEAN5を統合するルールを先につくらない限り、それはポピュリズムと利益の遡及を許すことになる。中国はいままで法の下ではない覇権を狙っていたが、アジア包囲に対しては法の支配を目論んでいるからだ。

それゆえに、アメリカ本国自身も「法の不遡及」のもとで、自らの歴史を蒸し返す「差別」や「成功体験」に再び蹂躙されないために、強く国際ルールを求めなければならない。

乱暴な言い方かもしれないが、外国人にとってはその国の歴史など関係ない。今の安心・安全がすべてである。得てして理念は歴史的怨恨である場合がある。ゆえに法の支配による事前のルールという歯止めが必要であり、危険な遡及効はアメリカ自身避けるべきである。

遡及効は予測できない法外な不利益と紛争をもたらす。ゆえにアメリカはいつでもその危険と立ち向かうために「現在」という法の支配(事前のルール)を頼りに遡及効を許してはならない。成長後の現在、後戻りに利益はないからだ。すべては現在からのスタートが正しい。

そしてこの政府は、人民に役立っているを示し、再び「外国人の客観な目線」からまとめた永遠の「現在」でなければならない。

 

  ー のぼりつめたら、はしごを捨てよ ー  L・ウィトゲンシュタイン

 

参考

ニューズウィーク日本版」Newsweek Japan  2016年9/20号

「アメリカ政治の壁」利益と理念の狭間で   渡辺将人 著

論理哲学論考」「哲学探究」  ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 著