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体系としての他者性

歴史は過去について変化する「不確かな言説」である。

そして「歴史とは何か」という問題は、かならず「歴史は誰のものか」と言う問題になる。

つまりそれは、「現在の歴史」(現在史)でもある、ということだ。

ここに歴史は時間性を越えた他者性としてあらわれる。

あきらかに歴史は過去という他者である方が自然だ。

「現在」は自己を今が支配するが、やがて「未来」は再び自己の知りえぬ他者性の支配となる。

こうして歴史は、「歴史的事実」(時間性)ではなく、「歴史上の事実」(他者性)と対話する一つの体系となる。

 

参考

「歴史を考えなおす」   キース・ジェンキンズ 著