プラトンの問題(並列処理)

大澤真幸氏は言う。

「ショックを受けたとき、人は思考しないではいられなくなる」

「ものを考えるということは、一見、モノローグのように見えるが、実は対話である」

「思考している場所とは、自分と他者のあいだなのだ」

 

チョムスキー氏の言う「人間は経験できることが非常に限られているのに、なぜ経験したこと以上のことを知ることができるのだろうか」という疑問に、「刺激の貧困」を逆手に取る。

それは「ショック」に遭遇したときだ。そのとき間違いなく頭の中には対話篇としての二つの言語体系が並列に流れる。これが、ショーペンハウエル氏のいう「読書は自分の頭ではなく、他人の頭で考える事」ということなのであろう。つまりこの並列状態が出来上がるとき、人は凄い速さで思考回路を働かせる。突如伴走者が現われるのだ。

これは分散処理(場所の問題)ではなく、並列処理と言う「写像」の登場である。この写像が現われた時、人は壁を乗り越え創造解決する。

 

 参考

「書店と民主主義」言論のアリーナのために     福嶋聡 著