事前と事後(西周の百學連環)

西周氏の「百學連環」原文は、心理と物理の関係のすべてが「百学連環」の意であることを直観させる。

本来心理と物理は、お互いに干渉しあって、はっきり区別がつかないものだ。

しかし物理が進展すれば便利となりどこにでも行ける。そうなると心理もその変化にしたがい変わる。それゆえに心理は物理に従う中心的学問と考えられるようになるが、物理を利用するのは心理であって、物理はあくまでも心理により使われるようになるものであると考えれば、それはただ「事前」と「事後」の問題に過ぎないことになる。ここに「ベイズの定理」は輝きを増す。そして罪刑法定主義の「結果無価値論」もここに由来する。

 

参考

『「百学連環」を読む』    山本貴光 著