ネットワーク論序

逆説的だが、「対象」に縛られないところから、人間の創造力やコミュニケーション能力は生まれた。

主客未分化の状態こそ、退行的にみえるが、対象無き世界なのである。

人は対象の認識により生きてはいない。本能のような確実性はない。

ゆえに人はたえず創造し、問いかけなければならない宿命を負う。それが生得的プログラムである。

ではその理由や目的は何か。

それは「より多くの大衆をつくり」、「巻き込む」ということの目論見である。それが良くも悪くも、人間世界を支えているからだ。

「無関係ではいられない」ことから、対象に縛られない「ランダムな」創造と限りないコミュニケーションの戦略が、「関係必須」として展開されたのである。

 

キーワード:接触説 プラグマティズム 多元的実在論

 

参考

実在論を立て直す」   ヒューバート・ドレイファス/チャールズ・テイラー 著

「真理と正当化」哲学論文集   ユルゲン・ハーバーマス 著