誤解を正す

バブル経済は、たぶん経験した者だけにしかわからない。良いとか悪いとかの次元ではなく、あまり実感のない浮かれた不思議な力を感じたからだ.。そして現代によくある「スピードに追いつけない」事や、「加速が破壊されている」事は、奇妙な「現実味」と、大いなる「誤解」を招くからだ。

 

乃木氏はあまりにも純粋な武士道の精神の持ち主であったから、日本高度成長期に非合理的な人間だろうと決めつけられたのかもしれない。ただ乃木氏の時代には、すでに西欧から輸入された近代の合理的精神も知ってのことだと思われる。

 

フィッツジェラルド氏の「グレート・ギャッビー」の「憂愁」もそれと同じだ。

 

マルクス氏も実際にモンテカルロを見た。カジノ資本主義という「ことば」にはたぶん両義性を持たせている。エンゲルス氏は言う。

「誰だって相場師でありながら社会主義者であることはできますし、だからこそ相場師の階級を憎んだり軽蔑したりすることもできるのです。私は以前ある工場の共同出資者だったことがありますが、それについて弁明する気などさらさらありません。そのことで私を非難しようという人が現われても、まわりから不興を買うだけでしょう。それに、私は、明日証券取引所で大儲けし、それでヨーロッパやアメリカの党に大掛かりな資金提供ができるとわかれば、勇んで取引所に行きますよ」

 

 ー 「早く反応させようとする」現代の体感を退行経験する ー

 

 参考

乃木希典日露戦争の真実」司馬遼太郎の誤りを正す  桑原嶽 著

マルクス最後の旅」   ハンス・ユルゲン・クリスマンスキー 著