一人称の生成(分節化力)

「分節化」できるのは「言語」と「身体」だけである。そこから、身体と言葉の共創が、文化や科学として生まれた。体感と言葉のマッチングから世界観と宇宙観は生まれた。これはさまざまな研究者の「こつ」ともなる。

 

身体知の設計図はできないが、現象の「生成」を探ることは、「言語」とのマッチングを探ればわかるのである。これは運動学研究でもあるが力学系研究でもある。しかしこの優れた省察は「身体と言葉使い」の二重性であるゆえに「個人的固有性」である。

 

「詳細な言葉」が出現するときは、身体の居心地とのマッチングを図っている時である。そこから新たな知が生まれる。分節化の能力はこの「二重化」であるゆえに、主観でもあり客観でもあり得るのだ。しかしそれはあくまで飛び抜けた「一人称研究」であり、一人称視点の記述に基づく「仮説生成」である。つまり一人称視点だからこそ「動的対応」を記述できるのだ。

 

   ー 個人のスタンスと個人的スタンス ー

 

参考

『「こつ」と「スランプ」の研究』身体知の認知科学    諏訪正樹 著