「輸送・伝達」事象と繊細(ネット)

2次元から「形」を持つことはできるが、3次元が持つ「貫通した穴を持つことができる」と言う特徴は、実は私たち人間にとって非常に重要である。なぜなら、2次元では体を貫通させるように穴を開けると、それによって体全体が二つに分断されてしまうからだ。ヒトの発生過程でおきる重要な出来事は、胚の内部に消化管のもととなる「空洞」ができ、「その両端が体の外にまで貫通して」、それぞれ「口と肛門」をつくれることにあるからだ。

 

また「血管新生」においても、先端細胞が単純に進んで原始血管を作るのではなく、多くの内皮細胞が入れ代わり立ち代わり先端部分に到達して原始血管を伸長、分岐させているからだ。(セルミキシング)

 

つまり「管」は、「輸送・伝達という事」そのものによって規定された「繊細」(ネット)である。

 

参考

 Newton別冊 「高次元の物理学」

「数学の現在  е」  斎藤毅 河東泰之 小林俊行 著