マサチューセッツ工科大学

「人間学」から来る研究が、本書の随所にはある。

猪木武徳氏の言葉は素晴らしい。

 

人間には何かに隷属したいと言う気持ちはないだろうか?時には拘束を受けても、十分食べたいという欲望があるのではないか?精神的な要求としての自由を、いかなる価値よりも優先させるべき理由、そして人間本姓と両立しうる原理の根拠をどこに求めればよいのだろうか?首輪でつなぎとめられる不自由とは異なった苦痛が、自由の実現には伴うはずだ。

 

社会情勢の進展により、以前には小さな団体が行ってきたことを、現在では大きな団体でなければできないのが事実である。個人の創意と努力によって個人から奪い取って公共団体に移管することは本来許されない。上にばかり任せることは、正しい秩序ではない。公共団体の権威とその機能とが、ますます強大なものになってしまうからだ。

 

専門化現象は、研究者の「プロレタリアート」化である。本来、「自分が何を知りたいのか」を忘れてしまう。「発想の自由」を失ってしまうのである。

 

参考

「自由の思想史」市場とデモクラシーは擁護できるか   猪木武徳 著