「貯蓄原理」の公理論的集合論

アマルティア・セン氏の帰結主義と厚生主義と総和主義の「公理的集合論」を記述してゆく。

1、不平等が正義にかなった「貯蓄原理」と首尾一貫しつつ、最も不遇な人びとの最大の便益に資する事。

2、貯蓄原理は不自然な経済成長の「経路」を与える可能性がある。

3、経済活動は「私的領域」(オイコス)に属し、政治活動は公的領域(ポリス)に属する。

4、「格差原理」は所得原理にはなく、貯蓄原理にある。

5、「世代間正義」は「効用流列」の優劣評価を必要とする。

6、各将来世代の効用の展望に関しては、公理的集合論により、「匿名性公理」(強・有限)と「強パレート公理」の両立可能性を検討する。(社会厚生準順序論)

6、「等間隔匿名性」による「置換」の問題導入と、「無限に多くの世代」の不偏的処遇問題への再拡張を今後展望する。

*なお「貯蓄原理」においては、「選好整合性」はあまり「重要ではない」と私は考えている。

 

参考

「社会科学における善と正義」ロールズ『正義論』を超えて 大瀧雅之・宇野重規・加藤晋 編