新剰余価値学説史2

非人間性をもって非人間性を制する。これが「客観」と言うある問題発生である。しかしそこには科学も居た。科学が進歩するのは、次々と現れる理論がその先行理論よりも多くの問題解決をする時だからだ。つまり理論が更新されるにつれてどんどん新しい問題が解決されてゆけば、その研究伝統は進歩しているのである。ゆえにその非人間性という両義的意味で、最も進歩しそうな研究伝統(翻訳の社会学)を選ぶべきなのである。それが「非人間性をもって非人間性を制する」ということなのだ。「非人間性」としてはみ出た部分を科学は「非人間性」を持ってふたたび人間能力に還すのである。

 

参考

「科学論の実在」パンドラの希望   ブルーノ・ラトゥール 著

「科学計量学の挑戦」コミュニケーションの自己組織化   L・ライデスドルフ 著

「科学と価値」相対主義実在論を論駁する   ラリー・ラウダン 著