「固定費」というトレンド

現代、「衣食住」のすべてが不作であるわけではない。ただ消費者の選択は「曖昧」だ。なぜなら、衣食住が「変動費」から「固定費」になれない、だから時代のトレンドになれない、というだけのことだ。これはマーケティング・イノベーションの問題でも製品イノベーションの問題でもない。「固定費化が満たす時代」というだけのことなのだ。なぜなら現代の変動費化は選択過多と失敗を恐れる消費者心理を生むからだ。

時代は間違いなく「エンタメ化」している。なのに情報が多いからこそ、「選べない」「失敗したくない」「迷う」不安な消費者がそこにある。ゆえにすべては必然的に「拡大するお試し市場」となる。「定額配信」に学ぶ支出の固定費化はトレンドである。「選べる自由」は定額保証された「お試しエンタメ市場」である。人は人生をエンターテイメントとして大胆に進める。選択とも所有ともレンタルとも違う「定額制」(お試しと同義)は、ここに来てあらたな「共有地」であることが「発見」されたのである。

 

 参考

日経MJトレンド情報源「流通・消費2016 勝者の法則」  日経MJ[流通新聞]編