畳み込む都市

コトラー氏の本書は、マッキンゼー・グローバル・インスティチュートの統計調査に基づいている。だからまだコトラー氏は本当には気づいていない。しかし都市間の力には気づいている。なぜならコトラー氏は現在、ケロッグ経営大学院で非営利組織のマーケティングしか講義していないからだ。これは偶然だが、非営利組織の援用が、これからの都市による経済復興だからだ。

 

饗庭氏は「都市を畳み込む」と表現する。それが現代の都市である。東日本大震災の復興は「土地」を畳み込む都市のビジョンを持った非営利復興だったからだ。都市は土地(不動産価値)によらない。そこから非営利という「狭い空間」(コンパクト空間)での都市の営みと拡張が可能になるからだ。

 

参考

コトラー 世界都市間競争」  フィリップ・コトラー ミルトン・コトラー 著

「都市をたたむ」     饗庭伸 著