物と感情の再発見

音楽は論理を抜きにして感情レベルで人を動かし、引き込む絶好のメディアである。ゆえに現代社会の複雑化から生まれるヒステリックな感情を音楽で「癒す」ことはできない。むしろ音楽は、現実世界を没理論的・感情的な動きに拍車をかける最も危険な存在である(政治利用)。

 

現在音楽はデジタル化にともない、文字情報や画像情報(ジャケットやキャッチピー)が切り捨てられ「音楽そのもの」だけが取り出たされた形で流通する。ゆえに感情に伴う物への回帰が希求された。「レトロ」とは「感情」に対するこうした物・建築への憧憬(買い)である。感情は物を引きずっているのである。

 

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参考

「音楽は社会を映す」 渡辺裕 著