流行後

意味の無いものや意味の分かりにくいもの(シニフィアンシニフィエ)を表現するのに、そのニュアンスだけを伝える方法に昔から「オノマトペ」がある。

 

しかし現代にはそれを「シーニュ」全体とする「流行語」がある。さも意味ありげに知ったかぶりをすることで差別化するのがテレビ「世にも奇妙な物語」にある「ズンドコベロンチョ」という言葉の展開である。

 

そしてこの言葉を共有するために、意味の分からぬ者はその言葉の意味を知ろう(知)として奔走するが、それは使用法(コンテクスト)だけにあり、直接意味はないから、必然的に「暗黙知」のような「差別化」を前提とすることになる。使用法さえわかれば、さまざま「文脈」に使えるということだけで、それがさも「知」のように化けるのである。

 

キーワード: 流行 暗黙知 コンテクスト

 

参考

「カントと現代哲学」 加藤泰史 舟場保之 編