次元の違い

点は「ある場所」であり、事物の性質を示す基準や量ではない。ゆえにエネルギーは「軸」という点を中心として回転(スピン)するものではなく、軸を回避したトーラス上(ドーナツ状)にあるとみるべきである。

 

朝永振一郎氏が予言したように、電子が3次元空間を移動するのではなく、1次元的に移動するなら、電子は液体のように一体化した振る舞いを見せるであろう。これは1次元のなかにある2次元でもある。コッホ図形やペアノ曲線にもみられるものだ。

 

また「負の曲率」を持つ曲面は、自己相似の面積さへ分裂により「広げる」ことができる。人間の目には2次元しか見えない理由が現代科学技術、つまりこの棲み分けである。

 

余剰次元もまた、まるでバネのように一つの中心のない円環の縦横つながり、ページのような構成となる。振動は点をトーラスやひもとする。こうして高次が低次に含まれているという逆説が実在できる。それが人間の隠された次元(特異点ではなく人間特性)である。

 

「時間」は2次元と同じである。アラン・チューリングの反応拡散モデルは、時間が全部空間化できることを示す。化学反応と拡散の組み合わせでできる「波」もまた任意の距離の位置情報を決定できるからだ。これは時間的制御のしくみでもある。この高度な時計システムは熱に依存しない。むしろ熱から守ることで、制御を発揮する以上、熱力学とは違う方向が十分可能な根拠である。つまり光には反応するから「可逆」である。時間は低次から高次への方向だけでなく、高次から低次への方向を宿すこともできるからだ。

 

ただ時間は熱に弱い。ゆえに従来の「軸物理学」である「加速器」は無意味である。生物が時間を必要としたのも、もともと人間の次元が「原子論という印象」ではなく、2次元であることを示すからだ。

 

キーワード: ループ量子力学 M理論 余剰次元

 

参考

「次元とはなにか」  矢沢潔 新海裕美子 ハインツ・ホライス 著

「生物の中の時間」  西川伸一 倉谷滋 上田泰己 著

「現代天文学史」 小暮智一 著

「入門化学史」  T・H・ルヴィア 著