インテリジェンス

コシュランド氏が上げる7つの生命の特徴の最後に「隔離」がある。

それは、「情報や反応が隔離されていること、細胞内では様々な反応基質や様々なシグナル伝達物質が共存している。しかし、それらの反応やシグナルはお互いに混線することなく独立した反応経路やシグナル伝達経路を実現している。」と説明されている。

この隔離は総合的「間隔」(エスパスマン)を意味しているのである。

 

しかし現代は、冷戦時代のように計算可能な「脅威」の時代ではなく、アトリビューション(所属や属性)の曖昧な流動的「リスク」の時代である。

 

知らぬ間に「ジワジワ」効いてくる「スタックスネット攻撃」と同質である。「存在するか存在しないのか」わからないこの曖昧領域に、それでも「絶えず存在しなければならない」のが、現代のインテリジェンス活動なのである。

 

しかしそれはサイバー攻撃に対してだけではない、巨額財政赤字や不公平税制や気象問題もその「ジワジワ」射程である。

 

参考

「宇宙生命論」  海部宣男 星元紀 丸山茂徳 編

「サイバーセキュリティと国際政治」  土屋大洋 著