商品形態論(自然・人工・言語)

「人工物」の一切が「偽物」ではない。また「自然物」のすべてが「本物」ということでもない。

だから「本物vs人工」を、「自然vs人間」という対立の枠内で、すべて「環境問題」とすることはできない。またその「記号(言語)」が生活世界において「偽物」ではない以上、人間の行為は偽物ではない。

 

では商品形態はいかにして生まれたのであろうか?

自然の危篤状態から生まれたものでもあるまい。

 

つまり商品は人工と作為、「自然と人工」「本物と偽物」のせめぎ合いのなかで、「曖昧な境界」から生まれたのである。

 

そしてこの状況を人類は初期「呪物」として、その後「文化のフェティシズム」として、あるいは「物神崇拝」という概念として、「商品」の本源的態度としてきたのである。

 

参考

丸山圭三郎著作集Ⅱ」文化のフェティシズムへ  岩波書店