コミュニケーション能力の再定義

産業ツールで著しく意味を歪められた「コミュニケーション能力」という言葉は、今こそ大胆に再定義されなければならない時代である。

歩きスマホで人にぶつかることがコミニュケーション能力ではないのだから。何度注意されてもこの産業ツールに無意識に飲み込まれている人間は変わらずに多い。

 

「コミュニケーション能力」とは、「交流の暖かさを伝えるイメージ用語」ではない。

自分が目標・目的を発見するツールであり、そしてそれに近づき実現・達成せるための方法を論理的にイメージ・整理し、実践する個人の能力のことである。伝達力やプレゼンテーション力とは無縁である。また外国人の大胆な表現力のマネとも違うのである。人との関係ではないから、人を束縛してはならない。

 

目標を明確にするには、実物を見ることである、そしてそこに到達することだ。

コミュニケーション能力向上で目指すものは、本書が説くように「コミュニケーションの達人」になることではなく、コミュニケーションを通じて達成したい目標を定め、そこに至る道筋を柔軟にとらえ、選択する思考ができることだ。そしてそれが実行の裏付けとなることである。

 

いくらスマホに「向き合う」時代でも、まだまだ「実物」の魅力は尽きない。「一目」でわかるなら、実行して損はない。

 

参考

『戦略思考で鍛える「コミュ力」』  増沢隆太 著