進化(忘却してはいけない歴史)

科学は「価値」に口をつぐむが、「守るべきこと」が価値の本質である以上、それは倫理学に属する。「生物多様性」が守るべき価値なら、「私」にとっても人間の多様性は「私」にとって守るべき価値なのだ。自分の「外側の多様性」を大切にすることは、私が「真っ当な人間」になるためにも、自分の「枠を多様化」するためにも「必要な倫理学」である。

 

経済も確かに「発達史」を確かに持つが、「経済学史」は「その時代」に必要としたヴィジョン(倫理)の展開でもあった。

 

動植物も「育種家」によって進化したことに気づいたのは確かにチャールズ・ダーウィン氏であった。(歴史はこの気づきを誤解したが)

 

人為的選択による「排除」はダーウィン氏に「科学としての進化論」に気づかせたが、それは資源や富の分配を「無方向性という多様性」であるより、逆に「倫理学的に多様性」であらねばならないことをも同時に示していたのである。

 

 

参考

生物多様性」  本川達雄 著

「人類の進化」  バーナード・ウッド 著

新装版「経済学史講義」  内田義彦 著