公共

オットー・ワーグナー氏を解釈し、再構築する。

 

概念編

自由な時代の雰囲気は、「権利主体」を自然に生んだ。しかし同じ権利主体同士(私権)はしばしば衝突した。ゆえにそこに「公共」性が生まれる必然があった。

 

形態機能編

オットー・ワーグナー氏は「ガラス」からスタートする。それがステンドグラスに結びつき、アール・ヌーヴォーウィーン分離派と結びつく。それは通説たる光でも植物形態でもなく、「窓」という形態である。それは権利主体同士が均一・並列する「窓」、という集合住宅のファサードに結実する。「パズル」のように埋め込まれた窓というデザインは、ユニットやセル(細胞)という「公共」を発想したのである。

 

近代建築の父たちの建築思想に共通するものは「集合住宅」の理念である。なぜならそれが疑いようのない公共性の発現に見えたからだ。間違いなく公共建築物の「意匠」は「窓」にある。

 

 参考

オットー・ワーグナー建築作品集」   川向正人 監修・著