不在の現前(無の想起)

「不在の現前」(フーコー氏・デリダ氏)を科学する。無は偉大な想起(知)であるからだ。

 

これは昔からある日本の思想(創造力)、絶対矛盾的自己同一(西田幾多郎氏)である。それは自分を天井から直視する。これは刹那に現れる離脱の視点だからだ。遠近法とは違う創造である。

 

「今はまだそこにはないもの」それを想像する力と、「かつてあったこと」を想起するエピソード記憶は、高度な自己参照的意識のあらわれである。

 

つまり、生得的なものから経験的なものへという「予期せぬストーリー」が、「心」であると言える比較認知科学は、この無を通して、別の方法・別の仕方での問題解決が、知性には無限にあると考えたのである。

 

参考

「心の輪郭」 川合伸幸 著

「日本の「哲学」を読み解く―「無」の時代を生きぬくために 」 田中久文 著

「野生の知性」  ルイーズ・バレット 著