スーパークリエイティブの思考力

本書の目次を真に理解することは、常識レベルを離脱することである。

本書は秀逸である。

 

「誰をライバルと想定して研究するか」は、「学問領域細分化傾向へのアンチテーゼ」と書き換えられる。こうしてテーマは「普遍的なも」のへと再度開かれる。

 

テーマは他の領域の研究者(国民市民)に影響を与えるものでなければならない。

つまり研究「内容」ではなく、「研究者としてのポテンシャルで評価されたい」と思うことに置き換えられねばならない。狭い論文形式(査読システム)でなくベストセラーになる著作のほうが「現代社会での力」になるからだ。

 

あなたの本当の目的はなにか?

「科学への妄信」から、手抜きにより減少している「反証可能性」(科学の真の発展機会)を救い出す。

「装置ありき」のマインドから離脱する。

「今の科学は私が変える、創っていく」という表現に変えてゆく。

 

技術に便り切っている現状から、物質であふれる豊饒に終わっている役目からの離脱を、スーパークリエイティブ(技術が生み出した問題も、またそれを上回る技術で解決する)が今後進めることは確かだが、これが現代技術の単純な現代の延長線上にあるとする楽観的答えはその方向ではないことが理解できる1冊である。

 

参考

『研究を深める5つの問い』「科学」の転換期における研究者思考  宮野公樹 著