ビジョンの変遷

ビジョンは、東日本大震災を契機に大きく変わる。それは予測が変わったのか、それとも必要性が変わったのかはわからない。ただ、単なる単純な「趨勢のような明日の誕生」など誰も予想できないということだろう。考える者だけが先を行くのである。

 

電力需要が一定であれば、再生可能エネルギーが導入されればされるほどその分、ほかの電源の供給力は小さくなる。再生可能エネルギーの発電量を吸収し、バランスを取る役割を果たす主役は逆に、発電出力の変動が可能な火力発電となる。しかし供給する電力の中で再生エネルギー比率が高まるほど、火力比率も下がるので、需給バランスは取りにくくなると言う循環構図もある。ゆえに周波数変動による大停電(欧州の経験)を起こさないためにも、従来の予想を覆し、原子力の割合(シェア)は今後下がり、火力発電の定格出力(高効率)を下げた場合の低負荷発電効率の研究開発が最大限安定化の急務として必要になる。

 

つまり電力ネットワークの規模が小さい日本では、再生可能エネルギーの需給の小さなアンバランスは周波数に大きな影響を与えてしまうからだ。ここから発想して、スマートメータの未来にビッグデータがあるのではなく、ビッグデータはスマートメータの前に現前していたと考えるのがコスト効率的である。また蓄電池の前にもビックデータが存在してる。それがクラウドの現前である。

 

 参考

「新 スマートグリッド電力自由化時代のネットワークビジョン  横山明彦 著