最終局面と永遠の差延(歴史学講義)

フランス革命は現代世界史に独自の位置を与えられている。しかし本書が示すように、われわれの注意を引くのはこの世紀の最終局面なのである。

 

旧体制は、ある程度の繁栄はあってもまだずっと過去のものに近かった経済によって特徴づけられていた。人々の心性も同じである。つまり旧体制はその意味で「その時期」に完成したものではない。完成ということはあり得ないのだ。すなわち我々は長期にわたる輝かしい円熟化の後に均衡に達した局面を見たのである。そしてこの完成しないということが、頂点においてその崩壊を予感させたのである。

 

心性はこの永遠の未完成という「差延化」により、「追憶した生き方」を示した。真のフランス革命フランス革命より少し遅れているのかもしれない。いや、永遠に遅れ続けているのかもしれない。

 

 参考

新装版「大革命前夜のフランス」 経済と社会  アルベール・ソブール 著