「依存と蹂躙」の現代心理学

アメリカと中国の政略が国民不在のなかで比較された。(本書)

 

中国はアメリカの国債の最大の買い手として、アメリカは中国の最大の輸出先として。

民主主義の現代、「快適ではない抱擁」(政略結婚?)はこうして行われた。(国策として)

 

これはアメリカの所得制約がある中流階級の「過剰消費」を満たし、中国の「過剰生産」を成長戦略として支えた。貯蓄不足のアメリカは中国の潤沢な余剰貯蓄で国債を買ってもらう対ドル・リンク策を施し赤字財政の資金手当てを継続してきた。

 

しかしこれらの事は、「相手」がいなければ自国の成長願望が満たせない極度の「依存」型だったため、自己意識は昔のような政略結婚の心理学(自己意識逓減による平和裏な犠牲的貢献)を示さず、国家による自己意識の蹂躙による無意識の歪曲が、逆に自意識を増幅させ破壊的憎悪に進ませつつある。

 

表面的には政略的だが、お互いの自己意識はますます依存蹂躙により敵対破壊的なものに向かいつつあることを、インターネットの新たな民主主義が今ここに伝えている。

 

お互いが深く依存するということは、相手の出方にお互いが深く支配されることだから、ますます息苦しいのだ。

 

参考 

「アメリカと中国 もたれ合う大国」   スティーブン・ローチ 著