「計算高い」異常の現代

「背景とフレームワーク」を歴史的に理解していることは重要だ。

 

安全は安全認識が徐々に深まったからではない。そこに「安全機能」の概念が生まれるのは、文化・環境など「非関税障壁」の問題等がある。いずれも資本とおなじ「移動」(各国間の移動)の問題から生まれる。

 

そこから現れたのが「製品の安全性」が事後ではなく、事前安全計画にあることだが、そこには20世紀に得られたもっとも重要な知見が含まれていた。

つまり製品の安全性は外見的な性質に依存せず、またそれが「定性的」な指標からも正しい知見が得られないことから、製品の安全性は「定量的な尺度で評価する」のが望ましいという知見をはじめて得たことである。

それは社会に対するアクセス「回数」とアクセス「量」によることを指標とする。人間も定性的(性格)ではなく、そのアクセスに対し「定量的」に「異常」を「計算高く発生させる」からである。

 

そして「計算高い世の中」では、「正確」に世界のタックス・ヘイブン(位置)を知ることができるため、所得や資産に対する「累進課税」(計算合理性)は逆にむしろ消えゆく運命にあるとトマ・ピケティ氏の後継者(ガブリエル・ズックマン氏)も説く。

 

 

参考

「機能安全の基礎」  佐藤吉信 著

「失われた国家の富」タックス・ヘイブンの経済学  ガブリエル・ズックマン 著