水の祭儀(建築という器)

埴輪は像ではなく、もともと「器」であった。

祭儀には水まわりが必ずあったからだ。

古墳にも水が通されていた。

水の祭儀装置は浄化理念の施設でもあるが、「他の場所」の明示でもあった。

壺は半分だけ地に埋められた半地下の他界通底を意味した。

ゆえに円筒埴輪等(壺・器)を周囲に「配置」されてこそ、物は「建築」を意味したのである。

 

参考

「古代をみる眼」  辰巳和弘 著