空間(科学・技術)から「環境学」の新時代へ

すべての環境は知覚でできている。だから客観的な空間など存在しない。ビッグバン以来、環境は空間ではない。そのエネルギーは生物においては知覚に分与されたのである。つまりエネルギー場が環境なのである。ただ鉱物においては、現代科学の知見の限界から、空間と表現されるているに過ぎない。

 

実際、人間には眼に光を当てれば音が聞こえ、音を聞かせれば何か光を見る。つまり文学的に表現すれば、「稲妻を見れば雷鳴が聞こえ、雷鳴が鳴れば稲妻を見るであろう」と。この生物的な文学的表現でも、科学的な「予測と結果」は、知覚連合野として十分に「エネルギー変換」と理解できるからだ。

 

だから生物においてのエネルギー変換は即自的空間ではなく、その生物の「応答環境」なのである。つまりあらゆるものに与えられた「光の情報」は、生物には生物時計に入力されたのである。

 

現代の「画像」による環境・行動の解析的傾向もその理由の一つである。動物目線での時空間スケールでのダイナミクスこそ、真の「環境研究」「エネルギー研究」なのである。

 

参考

「視覚生理学の基礎 比較生理学の立場から」 江口英輔 著

「バイオロギング ペンギン目線の動物行動学」 内藤靖彦・佐藤克文・高橋晃周・渡辺佑基 共著