主張と主義の歪み

憲法問題研究会、そこに集まったメンバーは、「平和憲法」と呼ばれる日本国憲法の基本的精神を、「平和主義」ではなく「国民主権」に見出す。

 

平和を議論・主張する人は必ずしも平和主義者とは言えないからだ。「武装平和論」を主張する思想もあるからだ。それに対し民主主義は、反専制・基本的な人権擁護と密接な関連を持ち、主に「国民主権」の意思を強調する。

 

現在の憲法改正論の焦点が、第9条の平和主義に注目を集めるものであっても、そこに無ければならいのは平和主義ではなく国民主権である。

 

国会議員選挙や国民投票を道具として利用し、民主主義を標榜しても、単なる行政権を持つにすぎない政府が国家安全保障会議を創設したり、集団的自衛権容認の閣議決定をするなど、国民主権主義の定着が安定しているとは言えない状況にある。

 

なおド―ア氏によれば、「ソーシャル・メディア」は、欧米においても「右寄り」の意見表明が多いと言う。世界でツイッターに加入している人の中には、「極端な個人主義者」が多いからだと言う。この「自己満足」は、いたって危険であると。

 

参考

憲法と知識人」  邱静 著

「幻滅」     ロナルド・ド―ア 著