共立平面と脱領土化(超歴史のイノベーション)

本稿は、「イノベーション」を揶揄するものではない。

なぜ「歴史を超絶するイノベーションの時代」になったかを、説明するものである。

 

共立平面は「トリップ」を提案する。それは「超コード化」されている感じがする。共立平面とは「共同の空間」の創造ではなく、「脱領土化」であるからだ。

 

「くたばってしまわないために創造すること、しかしそれは、違う仕方でくたばるためのトリップ創造にすぎない」

 

そこに共有・共存はなく、破壊と創造のイノベーションがあるだけだ。様々なものが「くたばるために創造される」のである。それが「欲望機械」と呼ばれる接合イノベーションである。破壊と創造は、落ち着くことを決してしない「超歴史的な脱領域化」を創り出す。

 

羅針盤」(方向・未来)や「地図」(領土・経済力・軍事力)は、今後この「脱領土化」としてよりリアルに示される。これは本書が言う、不謹慎な言動ではない。皆がうすうす感じていることを表現面にしただけである。

 

別の機械で再出発することをたえず強いられる「機械状無意識」、それが現代のめまぐるしい戦略的イノベーションの世界である。

 

しかしこの欲望は、自分自身に対してみずからの破棄である。この欲望にはいかなる「共立性」もないからだ。その意味で人間には「超コード化」に見える。そこには剰余価値による回帰性(歴史的生産性)が少しも無いからだ。

 

つまり物自体(カント)の問題ではなく、地図上の占有、色分けができないのである。「地図上無意識」が存在しているのである。経路問題や4色問題は超コード化されたのである。

 

 参考

「アンチ・オイディプス草稿」  フェリックス・ガタリ著   ステファン・ナドー編