展開の逆数

古代バビロニア数学に隠されていたのは「数表」である。

 

「横並び」に数字をならべること(粘土板・プリンプトン)で「計算」速度が各段に増すという都市のための数学である。それは「書記」と呼ばれ「貸借対照表」の萌芽である。

やがてその組織的な数表の使い方は、左辺と右辺ということではなく、「位取り・等差数列・等比数列」という「数論」のヒントを埋め込んで行く。

 

つまり計算力がリーマン氏の着想を生むのである。

「変化量に複素数値を与えることにより、そこから隠されていた『調和と規則性』が姿を現したのである。これは「完結」ではなく、「新しい発見への道」であった。」

つまり「複素変数関数論」の内容が豊かにされたのである。

 

日本銀行法改正は、逆説的だが、日本銀行に不利な変更として行われた。経験のない受身で与えられた独立は、「複素変数関数論」を展開できず、そのあらためての線引きの不安(今までは曖昧)から逆に政府・与党に支配される構図が生まれたのである。つまり独立の責任をすべて引き受けないために、日和見的な立場をあえて選択しているのである。

 

参照

「数学史」 中村滋  室井和男 著

日本銀行と政治」  上川龍之進 著