志向性(生活世界)

未来社会が要求する「自主的な人間」「創意的な人間」「教養ある人間」「ともに生きる人間」という「核心力量」(キー・コンピテンシー)に対し、現在の教育課程では既存知の「学習負担」が大きすぎ、自主性たる「学習者の時代的興味や関心」の広がりに「可…

登録者から主体へ(デモクラシー)

本書は、地域公共性への無産階級(民衆)の政治参加の弱さを、「転形」させるものとして、都市形成を位置付ける。 もともと主体的政治参加契機は方向性のない「政治アパシー」の問題から来た。ならば従来の「権利=利益説」から統合論的アプローチとして様々…

方向と空集合

「方向という個体」で間違いはない。なぜならそれは「空集合」だからだ。1対1対応という「写像」も単につなぐ矢印を表しているだけだ。なぜ物体から離れた個体が方向なのか?それが現代(ネットワーク社会)だからだ。 パターンは規則的に並んでいるが、こ…

吸着と脱着

吸着と脱着の起源は、孔(活性炭効果)に由来する。それは表面積上で展開する。両親媒性分子と界面活性は、分子集団と分子膜を構成するからである。 逆性石鹸は、帯電から細菌の表面積を操作し殺菌もすれば、柔軟剤のように摩擦抵抗も弱める。 体をつくる細…

国際流動性考

「マルク決済メカニズム」は「スターリング決済メカニズム」に対する両義性(対抗・依存・従属)から「ポンド・スターリング決済メカニズム」であった。 しかしそこにポンド耐性の変質と動揺を惹起した主要な契機も認めることができる。それは大戦後の国際流…

スイスと傭兵の過去

本書は秀逸である。 スイス国内には、これといった産業がなかった。おりから領地獲得に狂奔する初期絶対主義権力は、二度の戦争で勝利を博したスイス歩兵の強力さに着目し、これを傭兵として雇い入れることになる。 スイスが他国(ヨーロッパ各国)のために…

「生活世界の植民地」と認識論的切断

西田哲学を戸坂潤氏はこう解釈する。 無にして限定する無の自己限定は、一切の存在の諸範疇を「無に自覚的限定」として、組織づけられ、体系づけられなければならないとする。 つまりこれは、「生活世界の植民地」の事態を阻止するため、やがて「認識論的切…

グランドフロア

対称性で移り合う点を同じと考えることは重要である。 ここで重要なのは、「部分集合」から「空集合」への終了、という考えである。 ポセット(半順序集合)上のコイン裏返しゲーム が2つあると、その2つのゲームの積が考えられ、グランディ数の計算には、…

非物質的な生産手段

ゴミを買わされても、捨てるゴミ箱がない。ゴミ箱はどんどん撤去されていた。 闇の残されている場所は、これからもカネをもたらすものと期待され、ますます資本投下すべき対象となっていた。 ここに大学キャンパスから外に出た「ストリートの思想」は、既存…

本性回帰

ベンチャー起業(ビジネスマン)よりも、社内で新しいビジネスを創る環境こそ、これからのサラリーマン人生である。そしてそれは外に直接向かう「絶対的原理」に基づくものではなく、社内の共感のレベルで理解し合える現実的な解決策を探ってゆくことである…

実在と体系

数は「量」のように「素朴実在」することはできるが、数を「体系化」しようと考えると、数はこの実在から飛躍しなければならない。こうして数は「概念記法」という「論理学」に移される。しかし現代論理学は「文脈原理」、「意味論」、「述語論理学」から、…

庭園

パリ・ユネスコ庭園/イエール大学の図書館内庭/チェース・マンハッタン銀行作庭/エルサレムの彫刻庭園には、知られたものが居るか。 昆虫が、別の世界、法則が異なる世界に生きているという幻想は、同じ法則がはたらいていても、小さなスケールではその効…

不合理と構築物

不合理の合理性は、ヒューム氏の「人性論」とハイエク氏の「理性の限界」(経済学)にあらわれた。 それは構築物という「棲家づくり」が、実は動物行動としての罠づくりとディスプレーによったからである。 罠のアイデアとデザインは、人間に美と協調の感覚…

完全自律化と防衛パラドクス

本書の糸口は、ある「つながり」を示す。 アメリカの「非公然活動」は、政府の正体を明かさない。それは中国やロシアのような、政治的な「防衛パラドクス」を示す。 このパラドクスは、「無人機攻撃(匿名性)の実効性と倫理」の上に露呈される。標的を絞り…

繋がり

集団特性は、より正確な「縮図」である。管状の図形と穴あきディスクは同相だからである。 ブルバキは、どの部分集合を開集合と見なすかを指定すれば、位相構造は定式化できるとした。(点集合→写像の連続性→内部と外部と境界→閉包→開集合と閉集合) 熱水噴…

位相地図とタイポグラフィー

「規矩地図」は「文化史」を取り込まない。 しかし網目である位相地図(道路網・鉄道網・航空路網)という線状物体に添い現れる「順序」や「ネットワーク」は、その表現を歪めずに、絵表現ではない「タイポグラフィー」を取り込んだのである。 言語と位相は…

異議申立

「ほんもの」とは、自分自身に忠実であること。自分自身の可能性を実現している者だけが本物である。他者のために道具と化すことは、他者を道具とする連鎖を生み出すからだ。陳腐化はそうしたところから早まり衰退する。広大な全体と結びつけ自己の存在感を…

ひとつの脳、あるいは人工環境考

サービスとはお仕着せではない。相手が自由に素敵な物語をつくれる環境を整えてあげることである。 ひとりきりの脳はどこまで脳なのか? 一つの脳だけを対象として脳の内部のしくみを見ることが神経科学だろうか? 予測困難な他者の振舞いという環境の中にお…

新領域(分散)

本書は秀逸である。 「個と集合体の関係性」を「市場化」ではなく、「物象化」から「非人称」への道を開く。 「分離と交流」「融合と分散」には高度なネットワークの考えが必要である。市場原理の物象化は、公的なものと私的なモノを私有財産制と独占におい…

カタストロフ

人が存在を強く意識し現在にあることは、カタストロフという極限状態において、はげしく問われていることと同じである。 そのカタストロフとは、極限状態ではあるが、それが極限状態であるという意味は、一つは、世界や環境、時間の巨大さや無限に気づくこと…

エネルギー的原動力

それは「疎水効果」「疎水性相互作用」から歴史を考えることを意味する。 これは準安定状態と多孔理論の総合直観である。 硫黄・ヘモグロビン、結晶性・タンパク質、植物の種、セルロース繊維・筋肉繊維・フィルム、発酵・免疫、コロイド・吸着、X線回折・…

フリーボディ・ダイアグラム

「質点の力学」なら回転を考慮する必要はないが、物体の大きさを無視できない「剛体の力学」では、「並進運動」に加えて「回転運動」までも考慮する必要がある。 バランスは、「力×回転軸からの距離」(ベクトル)という「シーソーのバランス」(右回・左回…

ノーベル文学賞を映画で

ノーベル文学賞も「音楽」を取り込んだのだから、今度は「映画」でも構わないはずだ。 民主主義だけが国づくりという総論ではない。「自分」がピアノを自由に弾ける国を自分のためにつくるという各論にも非常に大きな意味はある。 なぜなら、ピアノが自由に…

生と痕跡

死が見せかけのものをすべて剥ぎ取る。 そしてその骨格を顕わにし、あらゆる存在の本当の姿を回復してくれる。喪失により残されたものは、消えることのない深い関わりだけになるからだ。 こうして、「本当にそれは同じ人物なのか」、一見したところギャップ…

呼吸(ブランディング)

デザイナーは文字に力を与える。「読む」を超えた「見る」は、すべてを「魅る」に昇華させることができる。「意図は視覚的に増幅される」、これはすべての今日的意味である。 「呼吸をしている絵」、それはこれからの文字である。たとえそれがサウンド/音楽…

物自体原論(自己位置推定と地図)

カントの時代から引きずる「物自体」を「ナビゲーション」から読み解く。 環境認識は地図を作ることである。それは現状認識(学習)だけではなく、創造の地図の双方を兼ね備えている。自己位置推定はその意味で地図という物自体の認識である。己と環境を物自…

バイオインスピレーション

人間もネットワーク構造を持っているが、それは脳や心臓という中心器官を必要とする。しかし植物はモジュール構造ゆえに完全な分散システムを持つ。 1、そして植物の根や葉脈(分散システム)が、遺伝子に支配されないないエピジェネティックな記憶(蓄積)…

グルーミング(礼儀)

人間関係においてきまりの悪さ、不器用さは大半を占める。合理的に優雅におこなうことができないということが、不合理にも過剰な礼儀正しさに際立つ。 自慢を禁じたぎこちないユーモアは、大まじめにになることを避け、礼儀にかなう偽善を装う。 居心地の悪…

イノベーション=雇用(言語論的転回)

本書は秀逸である。 まず本書のタイトルから気づかなければならない。この本を雇用する理由がそこにある。 顧客は問題解決をどう考えているのか。生産・消費・購入ではない。雇用による大きさを求めているのだ。それは持続可能性でもある。 言葉を置き換える…

責任(外部に対する責任)

責任を定義すると、それは「責任転嫁」と正体される。責任は人間を超越する。つまり責任は主体の外部にあるという伝統(神的道徳)から、責任現象は「虚構」であると証言される。 ゆえにこの秩序の源を「外部」に投影する伝統社会では、不幸の最終責任は本人…