重要なテーマ

本書は秀逸である。中国の説明を、あたかも日本の説明のように置き換えてみると、ほどほど良い言説効果が得られる。 1、経済の活力と、政治的なコントロールのバランスを取るのは難しい。「どの程度のどんな形の経済成長を実現するために、どの程度のどんな…

質量と起源

「質量の定義」も定かではないのに、その「発生原理」を考えるなど馬鹿げている。分からないものに「起源」を先走って求めようとするのは、質量という概念に「箔をつけたがる」ようなものである。 質量を措定すれば、それが豊かな展開を示すことができるのは…

「電池」と「発電」の歴史差異についての素描

熱で単離できる元素から、電気分解(電気エネルギー)で単離された元素は、単に電気エネルギー利用という意味ではなく、電池(化学電池としての電気エネルギー形式)の利用と解釈されなければならない。そうでなければ、時代が進み、核反応によって元素が発…

国際合流の脅威

「アフガン・ベテラン」を起源とするあらたな「外国人戦闘員」(FTF)の出身国(出身地域)へと戻る「リターン組」と、別の紛争地域へ移動する「リロケイト」組の「国際合流」を防ぐための「国連安保理の決議」(第2396号)は、いま大きな警鐘を鳴らして…

バーチャルな核兵器国(歴史を読む)

本書は秀逸である。歴史を読むためにも本書は時節読まれるべきである。 今日の朝日新聞1面にあるように「日米原子力協定」は、7月自動更新期間に入る。ここに揺れ動くのは、「プルトニウムの平和利用」というものの存在を揺さぶる他国とのある意味「差別的…

資本の行方

現代資本主義の資本の使い方は、カネの力に物を言わせて、「安い人材」(代用労働力)を集めているに過ぎない。そこには資本における投資もイノベーションも無い。 学歴まかせもまた人任せであり、親が問題解決の知恵を絞り、伝えてはいない。 キーワード:…

フリーズフレーム

「釘づけになる」〈落ちる)とは、フリーズフレーム(静止画)の原理による。 運動の原理(力学)からすれば、これは逆ではないかと思われるかもしれないが、事実は、ここから内的時間の物語(自由)を連続運動展開する引き金(エネルギー)を確実に得るので…

斜(表面理論)

カール・マルクス氏は自然における「決定論」を嫌い、デモクリトス氏の原子論の本質を「傾斜」(偶然の生成)に読み取る。すなわち「落下」である。 地球の「皮膚」は、光合成(放下)にもよるが、位置エネルギーと風通しの良さにもよる。それは斜面の土壌の…

存在の措定と方法論の展開

「存在論」の意義を振り返る。本書は「方法論」と「存在論」の関係を上手く説明するからだ。 だからあえて「社会」が「ある」と置いて見る。「あることにする」ことによって作り出し、自ら作り出したその「社会」や「社会的なもの」を生き、それによってこの…

観物(抽象代数学とイデア)

先天の「数図」も「象」もそれぞれ別の位相の「数」の理論に従っているが、完全に1対1に対応しており、意味するところはほとんど変わらない。 つまり概念装置としての「数」は、もともと「観物」であったのだ。その意味で「数」は、プラトンの「イデア論」…

想像力よりも豊かな歴史

成熟した形で歴史を知っていくことは、ほんの一瞬に過ぎない時間を超えていくことを教えてくれる。「外に導く」という言葉が示すように、自分からも現在からも連れ出してくれるのである。 つまり本当の直視とは、いま眼前にあるものではなく、広がりと畏敬の…

外化

アルゴリズム(手順)は限られている。 しかしあらゆるものに理解できる形式(プログラム)を書く、書き換える行為(プログラミング)には、無限の可能性が萌芽する。 この翻訳こそが、外化という世界の存在可能性なのである。 キーワード:ロボットアーム(…

同盟と格差(関税同盟と格差と軍拡)

本書には、関税同盟の謎を解く、未来の鍵がある。 小さい政府・緊縮財政・財政整理は、政費節減・財政再建という呼び名こそ聞こえは良いが、結局増税のない軍拡を地固めする資金となる。なぜなら経済にその資金が回らないから、同盟こそすれ、格差を埋める国…

多孔理論の表現論

1、積は「点の回転と伸縮を表す」、すなわち複素数は平面の世界の相似変換の研究に役立つ。 2、線積分は通常の積分を曲線上に一般化したアイデア。 3、同じ経路を往復すると、積分は0になる。 4、2点を結ぶ曲線に関する積分は、その曲線の経路によらな…

順位から順序へ

啓蒙主義は、知に「順位」をつけるだけで、西洋中心主義と何ら変わらなかった。開発もまた植民地化であったように。 むしろ現実的には「表現力」を手に入れる方が、世論や民衆を確実に変えることができた。 ゆえにそこで重要なのは、学問を「支配的に与える…

予測学

繁栄には配慮と制御が必要だ。そこにあるのが、多数と少数である。これは繁栄のためのセンサーである。多数の代表と多数派が時に矛盾するのは、多数と少数が同等の大きさであることを理解していないからだ。 「分別しすぎることも狂気だ ー 最大の狂気は、現…

逆演算・負・複素数

逆演算は、対称性として負を発見する。 そしてこの抽象代数の「現前」(内在)は、自然に幾何学平面に再接続された。 こうして「制限」が取り除かれる「瞬間」が到来したのである。 キーワード:乗数 虚数 複素数 群論 宗教学 経済学 物理学

RI(遠隔知能)と抽象化

1、比較優位は無国籍化する。 2、食文化は製造業に比べて文化適応力を持っている。 これからの時代、あらゆることを考慮に入れたら、何も理解できない。だから人は「メンタル・モデル」を使う。それほどまでにこれからは、「抽象化」能力が必要である。現…

対称性・同等性・不変性・保存則

対称性・・・「複数のものの間にある同等性の表現」、その表れは「=」。ゆえに対称性操作・変換は「不変」(=)だから共理解され許される。 不変性ではあるが変化するものにあたるのは、「時間の経過」であり、それが操作・変換である。ゆえに物理学の諸法…

態度項目

態度尺度構成法である「ガットマン・スケール」は、思い違いを正す「発見性」である。 人は、「倫理的によいことをする」と、「非倫理的なことをしやすくなる」と知る。これを「モラルライセンス」(倫理的許諾)と呼ぶ。「過去によい行いをしたのだから」と…

下降・上昇 弱さ・強さ 平凡・非凡(対称性・群)

宇宙に方向は無いが、シンメトリーはある。どこに行っても真空は対称だから、どこに居るかはわからないが、そこはいつも同じであるか、同じでない。 ここに重力理論が、局所作用(一般座標変換)を超えた、次元作用であることがわかる。 対称性・置換(作用…

統治と保護

「自力では自律的でいられなくなった私的領域を、真剣に修繕しメンテナンスし始めたのは国家であった」 しかしその民主主義は、次元を異にした「私的領域」を「ナショナリズム」として拡大したのである。(修正主義論争) 参考 「教育史研究の最前線Ⅱ」創立…

マネジメントとコスト(情報技術)

科学技術政策における、資源配分や研究開発のマネジメントが主要な政策手段である時代は終焉した。より重要になるのは技術を社会に実際に導入して社会課題を解決するマネジメントである。 そして実際に社会に技術を導入する前提として、科学技術情報を用いた…

ビブリオバトル(切り離された表象)

hyousyouペーテル・ヤーデンフォシュ氏は、直接環境から「切り離された表象」を、ヒトは心的イメージとして記憶することができると言う。 この認知の特性は、目を閉じ、思い浮かべることと似ている。これが「心の理論」である。 心は不在を現前化することが…

クリエイターとトリックスター

1、あらゆる原型に攻撃を加える原型 2、神話を解体させる恐れのある神話中の人物 3、偶然を創出したり、それに対処したりする能力 4、偶然の命ずるままに精神を変えていく心構えが、幸せな人生の前提条件なのかもしれないと思う事(掘り出し物) 参考 「…

晩年と「われわれ」の発想(異郷)

精神の解体(異郷)を、J・P・サルトル氏の晩年にみる。 彼の時代、他者のとらえ方は「相剋」であった。 しかし晩年のサルトル氏は、間歇的”ぼけ”状態を繰り返しながら、「他者こそ私の老いである」との認識と共に、自己の中にまるで他者が居る老いに「わ…

フィクションのフィクション(メタフィクション)

本書のロゴスは文体にある。 動物にも自分たちと同様の「心」があると考えたほうが、私たちの動物と接する行動は「強化」されやすくなる。 では、私たちは「人の外側」(観察)にあっても接近できるのに、なぜわざわざ「心」という接近不可能な内側にある「…

没頭と振り返りのフェーズ

最高の学習体験は、「没頭」と「振り返り」のフェーズを交互に繰り返すことである。 振り返りを伴わない没頭は、満足はできるが、充実はしない。 「事実の連続」だけでは、人は興奮・没頭しない。感情をゆさぶられないからだ。 だから「フィクション」をもっ…

「以上」を超える

「拡大・成長」の感覚と「定常化」の感覚は矛盾しない。高度成長期には「資本蓄積」があったからだ。しかし現代に「定常」はない。 「物質的生産の量的拡大から精神的・文化的発展へ」と多様変化し、生産の外的拡大に変わる新たな「内的価値」が提起され、定…

同木異体

本当の主役は誰か。 仏陀かキリストか、物か人間か? 仏像の起源を、ある一本の特別な霊木と見なすことで、あらゆる「複製」概念は可能となった。 十字架の木もまた、樹木の生長を人間の成長や共同体の発展に重ね合わせる見方として、「生命の木」という樹木…