インターフェイスの未来(情報と知財の境界)

近年データ・ベースが著作権法に取り込まれて以来、プログラムも自身が保護され、著作権法と工業所有権法は峻別できない状況となっている。 その意味で知的財産権の構成要素は、可算でも引算でも定義できない集合的な全体像を持つ。 それゆえ、情報の自由利…

地球環境の連続性

酸素の歴史的登場は、神経美学に重要であった。 機能的MRIは、酸素利用をヒントに「脳機能マッピング」をさぐり当てたからである。 「うつろう美の価値」「変わらない価値はあるのか?」という課題は環境問題にもある。 崇高も悲哀美も対象からの「距離」…

実存哲学・現象学・プラグマティズム

本書は秀逸である。 バザーリア氏は、実践知識の技術者の主題と立場について、1972年の冬、サルトル氏と対談している。 「たいていどんなときにも、私たちは苦悩をのがれて自己欺瞞におちいっている。・・・それは自由の原理である。・・・自ら選ぶこと…

属性差別と低成長(人間性と成長の限界)

本書は、根拠のない男女賃金格差の解明が「持続可能な開発目標」と位置づけられている。経済成長を阻害しているのが、ここにあるとは、歴史上堅固な驚くべき「バイアス」の存在である。 教育達成レベルは同じであるのに、賃金格差がのこるこの「説明不可能性…

経験則のエッセンス

薬剤抵抗性管理の考え方は重要である。あらゆる経験ヒントに満ちている。 1、殺虫剤抵抗性をできるだけ発達させず、殺虫剤の有効性を長く維持させるための対策として、おもに作用の違う(交差抵抗性のない)殺虫剤のローテーション使用が推奨されてきたが、…

人間仕様の計算可能性(群論と論理)

本書は示唆に富む。ゆえにロングセラー(ヒント)である。 100(円)はポケット・マネーとしては「かなり大きい」とはいえないが、100(年)は人間の寿命の長さとしては「かなり大きい」。 つまり、このものの集まりは、いろいろなもの、たとえば10…

全生物の共通祖先・自然淘汰・系統・トートロジー

全生物の共通祖先(LUCA)があるとすれば、逆説的に、生物すべてに共通する特徴の多くが、「自然淘汰上の利点」を持たないことのように見える。 言い換えれば、現在のような特徴でなくてもよかったはずだ。つまり、違う特徴をもつ可能性が、昔も今もある…

社会デザインの方向

災害時、ホームレス状態、高齢者の「施設入居」をいま考えるに、「人間観」の支援アプローチが重要であることが分かる。老後の安定した生活と独身者の不安も貯蓄率も、ハウジングファースト(適切な住居への権利)が基本理念となる。家賃負担と入居差別は今…

「平時」接近阻止戦略への連続性

本書は秀逸である。 地上戦では、必ずや「人質問題」や「人間の盾」が起きる。 地上戦は想定するべきではない。 地上移動式発射装置(TEL)を含んだ地対艦ミサイルシステムをそれぞれの「沿岸防備隊」に配備すれば、連射できる戦力で睨みを利かせることが…

日常を苦しめるもの

本書は秀逸である。 つまり、本当は、子どものためではなく、「自分が安心したい」から、心配しているのである。 それは親だけではなく、すべての他者の異常な干渉にも当てはまる。 この恐怖感とセットになった「思い込み」は、「強迫観念」となる。不安が強…

並列処理とリプログラミング(次元同期)

「時間の位置」で、「並列同期」は可能になる。 それは、並外れた見通しをつかもうとする、時計と地図の記号で組み合わされる知識という使命である。それは電気的に同期した時計で交わった。この時間の整合は、なによりも目立っている。 エピジェネティクス…

正確と精密(公差)

本書は秀逸である。歴史からこぼれ落ちた「名」が数々登場する。 本書は言う。 意図に忠実であれば「正確」、それ自体に忠実であれば「精密」である。 それゆえ「公差」は、哲学のうえでも、構成のうえでも、とりわけ重要な概念である。 「納まる範囲」が「…

応用倫理学の射程

国家は人権を尊重し、保護し、発展させる責任と法的義務を委ねられているが、他方ではまさに最大の人権侵害者でもある。 警察活動は、市民の安全を守るという基本的な義務を負っているが、市民の人権に対し、きわめて頻繁に保護者というよりもむしろ侵害者と…

歴史と政治の地質学

本書は地質学である。空白はなく相互作用で積み重なる。 それゆえ「埋もれてしまった」と言うより、「同化してしまった」と表現されるべきである。 単純に、〈謀反〉を起こしたものが悪で、それを収めた者が正義というわけではない。 ものごとの順序が逆で、…

即戦力の意味(技術からアイデアへ)

NEC「新卒年収1000万円」の衝撃 年功序列の廃止か、3流国への没落」か 9/12(木)8:00配信 IT media ビジネス ONLiNE この記事は様々な解釈を広げる。 ジョブ型なのか? 論文の質向上なのか? 論文による特許買いなのか?

固有値と超弦理論

本書は秀逸である。内部から発展経路を見ることができる。 量子力学誕生期の正準交換関係(場面)から、行列力学へ、そしてヒルベルト空間論を介して波動関数とともに、「固有値関数と固有値の理論」は、無限と非可換に挑む「作用素環論」を展開する。 そし…

規範意識の歪み

指導者は、置かれるだけいい時代である。「指図や、こうあるべき」で支配されると、ミシェル・フーコー氏が言うように「監獄の誕生」(規律・規範のための監視)が、より監獄を呼ぶ。 自己創造性ではなく、他者にばかり意識のむく変なプライドの時代である。…

自動書記と視覚の差異

作品を観た方もいる中で、いまさら何を書くのか。 シナリオについて寺脇研氏は書く。 「菊島隆三賞」はもはやない。最近は「万引き家族」や「北野武作品」のように、撮影と並行して脚本を作りあげていくスタイルも多い。 しかしウケるウケないは別として、脚…

外適当とネイチャー・テクノロジー(科学哲学)

本書は秀逸である。 孔と温度調節・表面構造と浮力(汚れのリ・デザイン)・泡(熱・超音波)は、巧みに宇宙構造と地球物理を支えている。 ではどう指向されたのか。まず「捨てられない利便性」が何であるかを「もの」(例えばエアコン)として探す。つぎに…

世界を登記する

お粥と装飾箱を飲みなさい。 好きなようにもしかすると ぼくらは砂だって舐める 空が表現したこと。 友よ私に文を書いておくれ 仕草の燃えているうちに。 諸カテゴリーの最高次の純粋さはいつも 周囲の完全な無知のなかにあるんだからね。 実をいえば、それ…

物体論とスピノザの哲学

汎神論(神即自然)においては、「存在と能力の同一性」が明らかになる。 しかしそれは「創造の力」ではないが、「活動の力」である。それゆえ「思惟と延長」は、有限実体と無限実体の関係となる。 有限様態は他の有限様態を突き動かし、無限様態に延長され…

保険原理と福祉原理(租税原理)

マイナス金利である理由は、「リスク分散」されていないからだ。 「情報の非対称性」がその根拠である。 社会保障も金利もまた、「リスク軽減」だけでは、持続可能性を持たない。 キーワード:普遍主義と選別主義 逆選択とリスク選択の帰結 外部経済効果 参…

先入観⇒自然体⇒多様性

私たちの思考が、これまで長らく支配し続けてきた機械論や市場主義と闘う上で、人間のからだは最後の砦ともいうべき場所である。 時代がめぐれば、地と図は反転する。集まって住む風景は、「建築は誰のものか」と、今さら自問される。 建築が物と対話しなが…

ビートルズは日本の創造エネルギーであった

ビートルズは、今や二十世紀を代表する文化であり、アートであるが、グループサンズは同じロックでありながら、若い女性からキャーキャー言われながら、一方で、大人たちからは「反社会的」と言われ、他方で、学生運動をやっているような若者たちからは、何…

トートロジーから外適当へ

仮説演繹についての本書から、進化(生物)と物理に差異を考える。 生物学の独自性、必須のセンスは「進化」である。 至近要因(機能生物学)と究極要因(進化生物学)の違いがそのキーワードである。 それは、進化が科学と言える根拠を示す。 「適者生存」…

可視化の基本原理

本書は秀逸である。 実は、多くの物理実験では、その計測原理そのものが、興味深い量子効果などの物理現象を利用している。 量子力学そのものが見える原理を支えているともいえる。 これは、分解能そのものが、不確定性原理に制限されているメリットによる。…

運命共同体と個人主義

人を「まきぞい」にすることは、分断された個人主義時代のかわいそうな英雄信仰(不幸の道連れ)である。 どんなに不幸でも、生前をすべてあの世に持っていくことなどできない。常識的に考えて、運命共同体は否定される。それはどんなにあがいても個人で終わ…

最大多数の最大幸福vs善悪の彼岸

「良い事をすれば悪い事をしてもよい」(口うるさい)というのが、差異化の原理である。 最大多数という積極性をよい事と定義すれば、それは積極性(定義)ゆえに、マイノリティーは「悪い事をされる」のと同じ「不利」を被る。 この繰り返し(善と悪の反転…

世界史的怪獣

ニーチェ氏は「自分の顔」を「動物」として見ていた。 「この人を見よ」の中には、「私は世界史的怪獣」という自負めいた一句があるくらいである。 ニーチェ氏は「牧神の午後」のように牧歌的である。生存の表面を見飽きることのない眼の幸福としている。 そ…

学校教育と児童福祉のミスマッチ

本書は「連携」を再考する。 戦後の学校教育は当初、長期欠席と不就学を連続したものと考え、文部省(当時)だけではなく他の省庁と実質的に連携して対応にあたり、特に経済支援制度を整えることで、効果を上げた。 しかしその後1970年代以降「登校拒否…