仮想対話の時代

「比較器」説を感覚化する。 「国境を越えられない正義」の問題性は、その「相対性」にではなく、「差別性」に存するからである。なぜなら「国境を越える正義」を振りかざすことは、正義を裏切る「覇権」だからだ。 無政府主義よりも小さい「諸国家のムラ」…

成果物

物理世界と感覚世界はまるで違う世界であるから、物理世界をコピーしても感覚世界にはならない。絶対的な物理量は決してわからないし届かないから、「比較器」は我々に感覚を生む。それに添えば、絶対性よりも可塑性優位になるからこそ、「数学や物理学」(…

配索空間論

1、固有の原因というより、相互作用に関係する原因が多いと考えられる理由は、その歴史性による。 2、固定されたものに対し、線材、管材などの「ブラブラもの」は、布置が工夫される分、かなりタイトに収納されている。 3、グルコース⇒セルロース⇒ニトロ…

「脱平均」のクロス分析

1.5%の世帯が資産全体の17%を保有している現在(当時)、大量生産品(平均)を製造する大企業よりも、むしろ、優れた個性的な商品をつくる中小企業にとっては大きなチャンスとなる。新しい産業組織論は、格差を変える新しい消費スタイルを内に秘めている。…

節目とプロ

「発表」することの起源は、「祭り」である。 「集団全体」が「主体」となり、自らの「集団生活」を「客体」としてかえりみて、「祝福」することである。 こうして「発表会」は、「節目」としての「おさらい会」を常とするが、これが「プロ」への登竜門であ…

結び目

「水」代謝は、規定された「指示」ではなく、「目印」としての豊かな「記号」である。 「伝統」もまた「継承」(物象化)するものではなく、自由に対象化(記号化)するものである。「アート」と「科学」のこれからは、人と景観にも生きる。 「伸びしろ」が…

生物時間

「酸素」を必要としない可能性も十分にあり得た。しかし「消化」によるエネルギー生成を「血液循環」として選んだ。酸素を消費する種を宿すことは、不利にはならず、消化した食物からより多くのエネルギーを生成できたからだ。 当初ウイリアム・ハーベー氏は…

バーチャルエスノグラフィー

定着者とのコミュニケーションは取れないが、仮想空間では自己と対話できる特殊能力は、定住者の発想を超えるものがある。(構造人類学) ここには日常を「現象学的還元」できる生活世界がある。(フッサール氏・ハイデガー氏) 過剰な情報を過剰なまま取り…

リスク回避からデザインへ

隈研吾氏は「負ける建築」という概念を打ち立てる。どこかノスタルジックな空間創造は、都市においては、直接テーマパークの考えにつながるからだ。 水戸岡鋭治氏は、デザインにおける「質感」を大切にする。良質な素材の触感は、直接肌で触れる情操教育(創…

空洞化

推理というのは、事実というよりも可能性であり、事件が解決したと思うのは間違いだ。探偵自身も事件の構造と同じで、「空洞化」した「入れ子構造」で通底している。だからこそ、それは常に「再考させる装置」である。こうして戦後人々は、「自己言及の対象…

再現性の科学(生活世界と生物時計)

法医昆虫学等は、従来の動物行動学(ローレンツ・ティンバーゲン)を超えて、さらに「犬」等の「能力利用」を超えて、「生物時計」としての犯行現場・事故現場を「再現」して行くであろう。 キーワード:自然観察 生活世界 再現性の科学 参考 「科学捜査ケー…

アクセス開放型秩序(属人性と物神性)

本書は人格(気まぐれ・私人)と制度(秩序・公)を巧みに比較する。 まず自然国家は、私人としてのエリート間支配調整(時々の気まぐれ)により「暴力支配を防ぐ」という「上部構造」を持った。そこでは暴力が実際に使用されれば、「特権の価値」が減じられ…

経験世界(甦る現象学的モデル)

非対称性は、非線形的利益をもたらす。リスク回避より不純物混入効果が、現代の量子力学である。しかし「鳥に飛び方を教える」ような厳密な「数式」学習は不要である。そんなことを知る前に鳥は一歩を踏み出しているからだ。直観による意志と経験の試行錯誤…

位置と情報の準安定領域

「光」の反射・吸収・透過を考えると、分岐(分化)を考えても、同じ性質(記憶)が、お互い遠く離れて行こうとも、保持されているように思われる。 これは遺伝子と感覚の関係(照応)と同じであり、iPS細胞にも通じるものがあると思われる。 キーワード:瞬…

プレイヤーとしてのメディア「経済から政治のゲーム理論へ」

「モノ」(物質・実在)を対象とすると、「情報」(人間性)が伝わる速度が鈍る。 ゆえに「ゲーム理論」は「経済」ではなく、「政治」を扱うべきである。 そしてそれは、「政治のプレーヤー」としての「メディア」を、直接対象とすべきである。 だからあらた…

相続史

他者(他家)の相続を支配する者が、権力の基盤をつくってきた。 二大政党制による政権交代劇(他者性)も、この意味からすればやはり誰かの権力である。 参考 「相続の日本史」 安藤優一郎 著

二律背反の「日本中世」

徳政令という「資産の再分配」と同時に「証券化」が功を奏したのは、耕作者が有期契約に従事する放浪者から、定住農民となったことによる。そこから「土地所有権」がうまれ、領主によるその「集約化」という「二律背反」が生きて来たからである。 参考 岩波…

見立て

本書は、「見立て」をめぐる。 見立てとは、対象を「実在しないもの」になぞらえることである。そして対象を他のものになぞらえて表現するということは、何かを表現したい時に、それをそのまま描くのではなく、他の何かを示すことによって表現することである…

微積分学・公理的集合論・不完全性定理(曲総論)

解析学の明確化は、微積分学から生じた「瞬間速度」についての認識論的妥当性を求めて始まる。瞬間速度は、距離0を時間0で割った値考えられるが、それはグラフ理論においても、クラス論においても矛盾を乗じた。連続性は「数概念」の問題としてますます深…

マネー・チェンジャーズ(人格の商品化)

欲にまみれたスキャンダラスな人格は、いかにしてマネーにチェンジできたのか? それは「人格の商品化」という両義的概念から生まれる。 アダム・スミス「諸国民の富」 ↓ マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」 ↓ ソースティ…

「感情労働」の行方

「サービス業」から生まれた「感情労働」という概念は、「人格の商品化」という疎外を、最終的に女性(ジェンダー)や個人化(自己責任)に不条理帰着させるべきではなく、「能力開発」としてケア・組織・参加型社会へのポテンシャルとして、社会全体に切り…

曲論・図地・振動

「周辺制御の原理」は、「もの離れの原理」にもとづいている。だからそこに「横断現象」が存在する。 「非線形系」とは、「フィードバック」が働く現象である。進行を促進したり、阻害したりするような機構を内臓している。 「自発的対称性の破れ」(ポテン…

同類(新親族の基本構造)

戦後経済成長下で、自由は生まれた。しかしそこから生まれたのは「上昇婚」ではなく、「同類婚」(平等水準)である。ここに「根」がある。同類婚は「自由の象徴」であり、何ものにも依存しない。そこから同類という和が、社会に偽りの革新として拡がり、異質…

万年筆

未来に伝えたいことは、いつも「YES」とは限らない。 誰かが「NO」と言わなければ、未来に伝えてゆくことができないこともある。 参考 日本テレビ 『ウチの夫は仕事ができない』

多孔理論とプランク定数(パケット)

「量子化」は「パケット」であるから、それは「モジュライ空間」を通して「トポロジカルチャージ」された「準安定領域」である。 キーワード:偽の真空 真空の崩壊

「美観なき港湾」都市としての他者性。(マルセイユ) 「坂」を歩くことから見えてくる気持ちのあり様。(東京の坂と文士) 文学史は峰の高い位置を占める優れた作品を扱うが、「文壇史」は文学史から落ちこぼれたような人々さえ、丹念に拾い上げる記録世界…

不即不離の関係

法の究極に在るものは、現実と「不即不離の関係」にある理念である。 不即の関係から見れば法の理念は、現実そのものではないが、現実に対する評価の規準となる。不離の考えからみても法の理念は、現実の彼岸にあるものではなく、現実に内在し法を作り、現実…

周波数と時空連続体(創造的進化)

持続、記憶、エラン・ヴィタールの間の関係は、真理と創造とを問題の水準で和解させることだ。 座標系の相対性(位置)は、「時間は元に戻せない」という事実、もう一度測り直すと言う事ができないということを宇宙論の前提としてスタートした。ゆえにそこに…

海外生まれの生い立ちと環境凋落

本書は、石原莞爾氏と宮崎正義氏が当時、「世界最終戦争」を戦うに必要な満州に、軍需工廠を建設する目的で「満州経済モデル」という「経済工作会議」の初端が、持たれたことを語るにはじまる。 そしてこのグランドデザインを肉付けしたのは、「大蔵省第一次…

未来設定

自分が学習したことのない、「生き残るためのスキル」を、どうやって生徒に教えるのか? 問題を解決するよりも、問題を設定することのほうが重要である。 (アインシュタイン) 受け止めなければならないことは、未来は大きく変貌し、現在とは確実に異なると…

感覚の分析

作用点を「てこの原理」で考えている物理学者に、エルンスト・マッハ氏は感覚に添うことを提案し、あらためて曲げモーメント 等の道を開く。現実に「てこの原理」で説明できるものは少ないからだ。 言語の分子的傾向もそれに沿っている。作用点のなかには多…

否認・欠如・満足

自らが社会性において「病」に陥っていることからくるポピュリズを視点に、「否認の病理」が鏡像段階を経てもなおアイデンティティを形成できない「否定の弁証法」を、二重否認の弁証法から再構築しようとするのが本書である。 アイデンティティを保証してく…

運動能力と量子力学(多孔理論相関)

動けない植物が人類に「運動」を伝える。 布織物の屑繊維が、水を介して平面上になることを見出した時、衣料繊維ではなく、植物繊維が紙を出現させた。ここには多孔質の本質理解が「運動」(力学)として隠されていた。 1、表面の凹凸(空隙構造)は織り(…

エネルギーと消毒

熱力学と統計力学の「差異」はどこから生まれるのか? 例えて言えば、それは「ゴミ」としてのエネルギー(発酵)が、循環(分解)という「消毒」をすることを示している。こうして毒も薬となる。 高エネルギー物理(素粒子論)も低温物性物理も、南部氏が言…

植民地都市=汚職

敗戦国日本にとって、軍事支配した上海租界については、「負の遺産」であるからあまり語りたがる人はいない。私もかつて、「租界」については書いたことがある。 「植民地都市」というのは、成功を夢見る冒険者の世界でありながら、成功者にとっては快楽園で…

「スパイス」(植物)の現前化

「植物」が経済の道筋をつけ、医学(医食同源)を広げた。しかしそれは「食としての直接性」ではない。 たぶん素材(肉・魚・野菜)の前に、この間隔化たるスパイスの流れという法則が、歴史経済には現前していたのであろう。 それはクロード・レヴィ=スト…

仏教とキリスト教(図像学)

キリスト教図像では、聖母マリアに抱えられた「赤子」のキリストが中心であるが、仏教の図像では赤子ではなく、「人生」を視覚化したものがほとんどである。しかしそれを「老病死苦」の始まりとして見るのは正しくない。 これは俯瞰のまなざしであり、自己自…

スタンス論(理論物理学)

スタンスが委縮しないように、だれでも最初は広く大きく取るが、そのうち狭くなる。不安から委縮するために狭さへ移行する。そしてその先に人は「何かある」と思い込もうとするのだが、理論物理学は狭くなったところで再びスタンスを広げ、力ある重要な理論…

オペレーティング・リースvs所有権

ファイナンス・リースを前提にすると、個人にとってはリース取引をするメリットが極めて少ないから、今後もその普及は見えてこない。耐久消費財・事務管理・クレジット契約の概念に縛られなければ、かろうじてオペレーティング・リースが中古市場とグローバ…

多孔理論・エネルギー論・環境論(形態統一論)

熱力学量の異常にともなう相転移は、噴水効果(J・F・アレン氏)やフィルムフローのような、見た目にも明らかな不思議な流体現象を示す。これはカンブリア爆発(眼の誕生)との相乗である。 多孔理論による証明には意味がある。ヘリウム燃焼過程は粘性と平…

通信・デジタル・暗号

それは産業革命のイギリスではなく、革命のフランス(フランス革命)から始まった。フランス革命は周辺諸国との敵対関係を強化する方向に作用し、フランス国内の騒擾に乗じて領土をかすめ取ろうという思惑も生じた。こうしてフランスは国境を守る軍隊からの…

リスク評価のシナリオ

生態リスク評価の大目的は生態系の「保全」である。それを人々の魅力ある行動に落とし込むには、「シナリオを描く」学問が必要である。 化学物質の濃度1mg/Lと生息地面積10ヘクタールは、生態リスクとしては等価である。しかしこれは科学理論であり、シナ…

公私混同の起源

公人となったら、友人と距離を多くことは重要である。 なぜなら、票集めも公共政策も「公私混同」とされるからである。

間奏曲と現代

反響するものに神は宿る。やまびこと洞窟内のエコーが、時に形を与えた。そしてやがてそれは時の感覚をも超えた。 時代は同調した。同時並列処理としての「間奏曲」があらわれたからである。「間隔化」(espacement)そのものから「主題」をこえて、音楽が流…

序列(物象化論)

クロード・レヴィ=ストロース氏の後継者であるエリチェ氏は、二項対立が単純に序列につながる不自然さを男女の間に見る。自分と「同じもの」をつくることができないという生理学的な機能の違いを観察した原初の男性が、この不平等を逆転するために男性要素…

技術的な体験制御が再分配を免除するか?

宮台真司氏の思想を敷衍する。 サラリーマン社会と技術体験は、独我論を拡大した。 分配だけされてきた、分配しか知らない世代は、自分たちが「再分配」の上に成り立っていることを完全に忘れた。なぜなら、社会を経由して再分配しようとする「意欲」が決定…

〈なりすまし〉系

ゴダール風の言説を本書で満喫する。 *世界はそもそも「デタラメ」である。ゆえに「なりすましてまで」この「クソ社会」を生きることはない。(なりすまし系の背景) *長い歴史を背景に置けば「太古の記憶」こそが悠久の現実で、私たちが現実だと思う「ク…

分断と分散

分子系統学においては、必ずしも時間的な効率だけが重要ではない。使い分けの方がむしろ重要である。 集団が地理的に隔離される仕組みには、大きく分けて「分断と分散」があるが、動物集団としての移動は、元来の生息地から新天地への一方向だけでなく、逆戻…

失敗と宗教について

出來の良い社会なら、成功者など必要ないし、生まれもしない。出来の悪い社会だから、成功者と失敗者に分かれるのである。 成功者でもないくせに人の「失敗」を喜び笑う者や、煩悩から「解脱」させてやると言い、人の煩悩を巧みに操る宗教に対し、翻訳の問題…

役立つ伝説(共有財産)

簡単なことだが、昔と今では厳しさが違う?それは「成功」から「出世」の人生にすり替わったからだ。競争は個人の利益にはなっても、成功のように共有財産にはならない。出世したがるひとが少ないのは、そこに成功体験がないからではなく、成功の魅力がナラ…