他者を使って考える(集団ポータブル)

言葉の意味を直観的に知る。

「まさにみずからの組織の力によって、逆流した個人的責任に代わるべき団体的良心をつくりだすまでには、いまだいたっていないのである」

そして目次だけで本書の凄さを知るなら、その内容は自分の頭で再構築できる。

思考は集団行為である。それはコミュニティの産物であり、特定の個人のものではない。共同してモノを考えるため、チームで活動することが多いのはそれゆえである。そのことは、知能指数より他者と協力する能力によって決まる部分が多いことを知る。

個人の能力を過大評価してはならない。知は集団間移動ができるかぎり、上手く環境内理解にスライドできる。知がポータブルであり、どこでも、初めてでも適応できるのは、どこに行っても必ず先集団があるからである。ゆえに潜在する集団知から間違いをもらうことも、新集団に間違いを与えることもある。

個人レベルでは世界の複雑さに対処できないゆえに、集団は因果的知識を集団記憶するために、共有物として「物語」(理解)の体系(認識)をつくる。

つまり世界は他者を使って考えるゆえに、合理的なのである。集団的狩猟は、イノベーションの本質であり、個人の能力ではなく、選ばれる共有知(共有地)の先取りである。しかし現代のテクノロジーはまだ志向性を共有していない。目指すべき未来(テクノロジー)は個人レベルである。

情報を増やすことは解決策にならない。集団意識が経済を動かすのである。

 

参考

『世界経済危機と「資本論」』    萩原伸次郎 著

「知ってるつもり」無知の科学    スティーブン・スローマン&フィリップ・ファーンバック 著

五百蔵容氏の達筆

五百蔵容氏の本文は「外部」の説明に最適である。素晴らしい言語を深堀する。

 

ポスト真実」ある場所やある出来事にとって、自分が部外者でいられるかそうでないかということは、実は完全に自分のコントロール外にあるものなんですよね。自分がある物事に対して部外者でいられるとしたら、それはいま“外部”がたまたま手をかけないでいてくれている、というだけで。
だからこそ、人間がコントロール不能な“外部”の不条理性に囚われていく瞬間をいかに説得力を持って書くか、というのはまさに文学の真骨頂なわけです。『送り火』はきちんとそこを描けていて、純文学の王道を行く作品だなと思いますね。

 

参考

  P+D MAGAZINE

 

根拠のない自信は演出されている

不景気を主張して、政財界に支持される職業人(経済学者)はいない。景気を演出することで、株価は心理的に強気でありえるからだ。

つまり賃金労働者はバブルに苦しむ運命にある。

 

キーワード:楽天主義の演出

 

参考

朝日新聞デジタル「世界経済に近づくバブル崩壊の足音 歴史は繰り返すのか」

人間原理を超える

この宇宙はありふれた存在なのか、特別な存在なのか?

宇宙が「ユニバース」ではなく、「マルチユニバース」だとすれば、存在は特別なものではなく、すべての可能性を持つ抽象となる。

 

参考

「宇宙は無数にあるのか」    佐藤勝彦 著

パフォーマンスと現代

儀礼」のゆくえは、「想像力と記憶の出会い」が、「身体表現」に翻訳され続けて行く線上にあるなら、その保守性は人類を絶滅から守ってくれるかもしれない。

ただ「狩猟家」のパフォーマンスを現代に置き換え、それと「自然保護活動」のパフォーマンスを比較すれば、「密猟者」と区別する程度では、猟奇的なものを上手く説明できない気がするのである。

 

キーワード:パフォーマンス プレゼン

 

参考

「パフォーマンス研究」演劇と文化人類学の出会うところ     リチャード・シェクナー 著

「狩猟の文化」ドイツ語圏を中心として    野島利彰 著

考え方のセオリー(日本の場合)

「異常気象」に対する対応策が十分に取れない「途上国」の方が、「被害の規模」は必然的に大きくなる。

ゆえに「気候変動」は世界に存在する不平等な状態をさらに悪化させてしまう。

地球規模に及ぶ大規模な被害は当事国のみでなく、日本の企業にも大きな打撃を与える。本当の環境評価(リスク評価)ができなければ、安いだけの「立地」選択での被害も当然受けるという言う事である。

1、環境経営は環境問題を正しく測ることから始まる。

2、生産と消費は持続可能な方向に転換しているか。

この話は上記のように結論ではなく、考え方のセオリーを聞いているのである。

つまり「植民地主義的な自然エネルギー開発」と批判されることもあるということである。エネルギーを土地所有(地域所有)しているのか、それとも面積分の土地を貸しているのだろうか、という考え方の違いである。

日本には「原子力」のような「土地見返り収益」を「自然再生エネルギー事業」には与えていないからである。

 

キーワード:環境フットプリント エコロジカル・フットプリント 自然の理解者

 

参考

『BLUE EARTH CLLEGE』ようこそ、「地球経済大学」へ。     東京都市大学環境学部 編

SNS操作世代と内閣支持率

感情や信条に強く働きかけることによって、理性の働きを弱めた状態で人間に意思決定させる傾向は、SNSに顕著である。

 

キーワード:参考文献 守秘義務

 

参考

朝日新聞デジタル 「SNS参考にする層ほど内閣支持率高め 朝日世論調査

『「ポスト真実」の世界をどう生きるか』ウソが罷り通る時代に  小森陽一 編著