意図する成果

物自体は不可知であるから、諸現象は物自体たちとわれわれ自身の知覚装置との一種の相互作用の成果である。しかしその「狂い」はあまり理解されない。

「文化の病的現象」を研究すことが必要なのは、それが治療の可能性の出現であるなら、基礎研究の可能性の方法論でもあるから成果になる。

つまり「病的な狂い」はそれに冒されたシステムの障害になるどころか、非常にシステムの作用構造を理解する鍵となるのである。

生理学においては、「意図的に狂いを作り出すこと」は、よく行われる効果的な方法の一つとなっている。

 

参考

「鏡の背面」  コンラート・ローレンツ 著

チャンスセンター(セントラルドグマを超えて)

寄生に感染すると、人格や性格にまで影響があるという研究成果は、「人間が長期的に暮らせる環境を維持するため」の今後の参考になる。

もともと「貨幣」そのものは、共生のようでもあり、寄生のようでもある両義的な遺伝子として人類を進化させてきた。しかし「貨幣」そのものが部品(商品)そのものではなく「機能」へと昇華した段階で、いま「銀行にビジネスモデルを再考させる契機につながる」大変革が起これば、人間が貨幣への更なる共生進化をむかえるチャンスの時代が来ているのかもしれない予兆を感じさせるのである。

 

 キーワード: デジタル・トランスフォーメーション

 

参考

「したたかな寄生」   成田聡子 著

「金融デジタルイノベーションの時代」  山上聰 著

今年の三文字

今年の三文字は「不細工」。

身寄りの無い「おしゃべり」(無差別)は、悪口の漂流である。どこに向かって「細工」されているかがわからないからである。

FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が中退したハーバード大学の卒業式でのスピーチで彼は、「目的」について話している。テーマは「目的が作る幸福」。

― 「目的」というのは、私たち自身が、小さな自分以上の何かの一部だと感じられる感覚のことです。 ー

 

 

 

最大速度

問いかけで「ネットワーク」が広がること、それが「理」の作り出す「科学の本質」である。つまりネットワークを手に入れれば、いまある「情報伝達の最大速度」を手に入れたことになるからだ。

期待効用たる確率は、時間や三次元を手に入れる手法である。なぜなら確率こそが宇宙空間のような「分布」をつくるからだ。そして相対性理論は、直観に反する事象のジレンマをつくるが、確率的であるからこそ賢明な意思決定が役立ちうるものとしての「フィールド」(仮象)を提供できると言えるのである。

 

参考

「宇宙を動かす力は何か」    松浦壮 著

「確率」   ジョン・ヘイグ 著

花形

花形の存在は個人だが、良い意味で全体を底上げして見せる。

企業や組織にはないすばらしい仕掛けである。

 

 参考

NHK連続テレビ小説わろてんか」 

現代

まず患者の考え方の偏りを直す。「マイナス思考」になっていると別の見方や別の考え方ができないので、考え方を変える指導を受ける。「マイナス思考」を変えるだけで、確実に「免疫力」を上げることができる。「心の免疫力」は「心の耐性」である。そしてそれは最終的に「認知の歪み」に気づくことである。

病と認定されなければ社会では生きづらく、認定されれば「自分のせいではなく、病のせい」だと「免責」される。しかし名づけられなければ、社会に居場所はないのか。

しかし病とは、もっとも極端な「主観性」の中にしりぞくことであると同時に、もっとも端的な「客観性」への転落なのである。「病と実存」の関係は「世界への志向性」であると同時に、「世界への自己放棄」であるとするならば、謎に満ちた「地位の秘密」は、世界そのものに問うべきではないだろうか。

 

参考

「こころの免疫学」    藤田紘一郎 著

自閉症連続体の時代」    立岩真也 著

精神疾患と心理学」   ミシェル・フーコー 著

生物多様性構造と宇宙の大規模構造

本書は「細胞膜」論において秀逸である。

細胞膜は洗剤のようなもので、両親媒性分子を持っているから、シャボン玉には穴があかないように、針を抜けば穴はすぐに閉じてしまう。つまり細胞膜には、自由に窓やドアをつけることができる。針で破裂することはない。だから細胞膜にはいろいろなものが突き刺さっているが、一番多いのはタンパク質だ。ナトリウムポンプと呼ばれるタンパク質が突き刺さっていれば、イオンも細胞膜を通ることができる。こうして栄養物を取り入れて排泄物を捨てることができる。

細胞膜の両親媒性分子はリン脂質であるが、真正細菌の主成分はエステル脂質、古細菌ではエーテル脂質が主成分と異なる。ここに多様性の鍵がある。

 

キーワード:表面張力 構造色 界面活性 カンブリア爆発 宇宙の大規模構造

 

参考

「爆発的進化論」   更科功 著